おばちゃんのお下がりを着れる我が子

まだ小学生のうちの子は、生まれた時はごく普通の体重だったのだが、その後あまり食べないこともあって細身の赤ちゃん時代を過ごした。
私は太っているので、私ばかり食べて子供に食べさせていないなどと、冗談なのか本気なのか分からない嫌みを聞きながら子育てをしていた。
ところが、最近にょきにょきと伸びる。
その分食べる量も半端なく、朝からご飯2膳をぺろりと平らげて登校するのだ。
ほとんど病気もしない親孝行な子供である。
その子供が、とうとう大人と同じサイズの洋服を着るようになった。
まだ小学生なのだが、おばちゃんのお下がりを喜んで来ているのだ。
おばちゃんは、独身貴族。
着る物もこだわりがあって、ティーシャツ一枚であっても一万円はするものを買っている。
確かに高いだけあって、素材も良くセンスの良い洒落たティーシャツだ。
子供は、それを来て学校に通っているのだ。
まさかそんなに高いものを着ているとは誰も思わないだろう。
全くおしゃれに興味が無い子供であるから、そんなことをみんなが知ったら面白いだろうなとちょっと思う(笑)
ただ、そんなおばちゃんからのお下がりの洋服を着るようになった子供を見ていると、少し寂しい気持ちにもなってくる。
私たちの手元から巣立っていくのも、きっともう間もなくだろう。
今のように一枚500円の洋服など着たりせず、自分の趣味に合せて一桁二桁違う物を買って着たりもするのであろう。
親とは、自分勝手なものである。
本当は喜ぶべきことなのに、それができる自信がないのだ。
やっぱり今を大切に生きることに尽きるのであろう。

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